あるワーキングマザーの呟き

子育てと仕事のベストな両立方法を日々模索中。

ジェネリックの讀賣記事について

メディカルエディターの端くれにつき、こんな記事は嫌でも気になります。

 

「子ども医療費無料だから」ジェネリック使わず(読売新聞)

https://www.yomiuri.co.jp/science/20181016-OYT1T50043.html

 

思わず中身を読みましたが、タイトルの付け方が強引だなというのが一番の印象でした。医師や薬剤師へのインタビューで、彼らが憶測として話している一部をカギカッコつきで紹介し、実際にユーザーが言っているかのように見せている点です。

 

以下、記事からの引用

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医師と薬剤師に低調な要因を尋ねたところ、両地域とも「患者が新薬を希望するから」が高い割合を占めた。県内市町村では、15歳(一部は18歳)までの子どもを対象に医療費を無料化していることを背景に、「保護者が『無料だから新薬を使いたい』と考えている」との指摘もあった。

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私のようなひねくれ者としては、「医療費?どうせタダなんだから、ジェネリックなんて使わないもんね!」と開き直っている"無知な子育て世代"のイメージを押し付けられている気がしてしまいます。

 

さらに。

 

以下、記事からの引用

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山梨県ジェネリックに新薬と同じ効果が見込め、安全性も確保されていることをPRして、不安を払拭ふっしょくすることが普及のカギとみて、新たにテレビCMのほか、子どもや子育て世代向けにマンガ、インターネットを通じた情報発信を始める。

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そこが問題なんでしょうか??マンガやインターネットで普及の鍵??まぁやらないよりかはいいよね。今更全然ニュースバリューない活動だけど、と思わず突っ込みたくなります。

 

私個人としては、小さい子供および妊娠中&授乳中の自分には、基本ジェネリックを積極的には使いたくない派です。なぜなら小さい子供にとって体に取り込む薬や食べ物の影響は非常に大きいから。親として、きちんと調べた上で不安が残るものは可能な限り排除する責務があると考えています。

 

残念ながら、ジェネリックについては、安全性や効果については、先発薬と厳密に比較するとどうしても不安が残ります。もちろん同等の効果や安全性があることが証明されているのですが、やはり開発期間の短さなどは気になります。

 

とはいえ、医療費を抑制するのも一国民としての責務。安全性と効果のエビデンスが一定レベル以上取れているものならば、極力取り入れなければとは思います。ただこの見極めは素人には正直難しいので、プロに判断をお願いしましょう。

 

ただやみくもに「ジェネリック安全だから使いましょう」とPRするだけでは解決にならないと思う根拠を、次でお話します。